久しぶりの休日に子供を連れて図書館へ行った。
子供用の本があるところで待ち合わせをして
自分は雑誌でも見るかとプラプラしていた。
今日はじっくり読む本を探す気分じゃない。
読みかけの本がまだ家においたままだ。

ファッションに関するもの
宗教関連
村上春樹

どれも適当に途中まで読んで続きを読む気にならない。
こんなときは軽い雑誌をパラパラめくるくらいがちょうどいい。
子供が行きたいと言わなきゃ図書館に来るつもりもなかったし。

いつもは素通りする芸術関連雑誌
芸術新潮ギリシャ神話エロティック・ガイド
を手に取り窓辺の椅子に腰掛けてページをめくる。
公衆の中で見るような画じゃないけど
なぜか落ち着いて見てしまった。

絵画だからか?
構図としてはかなりきわどい。
AV真っ青のアングルなんだけど。
図書館で見るとはねーと他人事に思いながら
芸術って何でもアリだよなと納得してしまった。

子供たちも性に目覚めているみたいだけど
ネットでエロ検索してしょうがないなーって。
どこまで監視できるのか?
見ちゃいけないものなんて概念を持たせる方が
余程健康的に悪いのかもね。

ある種の衝撃を受けながらもそれを悟られまいとしてるだけ?
家に似たような本があったけどあまり見てないな。
江戸時代の本も好きだから結構集めていたけど。
遊郭を美化しすぎだと批判されていたような本だった。

まあそんな刺激が必要だったということかもしれない。
本当は図書館より本屋に行きたい。
図書館は限られたものしかない。
もっと自由に選びたいのだ。
新刊にサッと目を通すだけでも違うと思う。

何かに取り残されているような恐怖にも似た感情がある。
外界から閉ざされたままのような。
いつでも好きなときに本屋に行けるのに。
ネット通販で買っても最後まで読まないうちに
買ったことすら忘れている。
いつのまにか、これまたネットで古本買取に送る。
そんな繰り返しの日々だった。

本が溜まってしまうのが嫌で買わなくなったのだが
図書館がつまらなくなってきたのもちょうどこの頃だ。
何かが足りない、何かが足りないと
焦る気持ちと禁欲。
物欲を抑えすぎればどこかで発散するしかない。
感情を押し殺して老廃物が溜まりに溜まっているのだ。

心のデトックスとしておしゃべりするのもいいけど
それにも飽きてきた。
人間関係のストレスがないのがストレスだ。物足りない。
一方で、相当昔にあった嫌なことを何度も思い返す。
実に精神衛生上よろしくない。

いっそのこと子供を12人も産んで育ててみたらどうか?
今更厳しいけどね。
毎年産んでは育ての繰り返しか?
オムツの世話は何年続くのか?
そんなことしか考えられないから子育てに向かないのだ。
もう卒業したはずなのに。過ぎてしまったことは忘れよう。

絶妙のタイミングで何にでも間に合ってきた。
まさに奇跡だ。
子供を授かっただけですごいという年齢だったのだから。
運がいいとしかいいようがない。
努力も何も必要ない。がんばったことなどあったのか?
全てが自然で思いついたという理由だけでやってきた。
根拠も理論も何もなかった。そう、最初から何もなかったのだ。

それなのに今更自己啓発にはまって如何わしいDVD教材に
興味をもってオークションで落札しようかどうか迷っている。
値段が高いとかいうよりも買っただけで満足してきっと見ないだろうな
とカンタンに予測できてしまう。
本でさえ最後まで読まないまま次の本を開いてしまうのだ。
しおりを挟んだままの本が何冊もあるだけでストレス。

ためしに買ってみようかというCDも12枚セットだと。
ケース入りのCDが届いた時点で気が滅入るだろうな。
せっかくDVDを処分して押入れがスッキリしたところなのに。

何かを買っても押入れに溜め込むクセがついてしまった。
某アイドルのグッズとかろくに見ることもなく、そのまま
中古買取業者へ売ってしまった。
そのときは無償にコレクションしたくて雑誌もDVDも買いあさり
毎日ネットのファンクラブをチェックして異常な毎日だった。
買っても見ない。買うことで満足していた。何で?

押入れのふすまは開けたまままだ最後の砦をくずしていない。
さて何が入っているのやら・・・